イモトアヤコさんが主演を務める土ドラ『再生のウズメ』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週土曜日23時40分から放送)。主人公は40歳の元子役・田村ウズメです。12年間ひきこもっていた彼女が、白洲迅さん演じる便利屋「救ちゃん」の興梠と出会い、止まっていた人生を少しずつ動かしていきます。再生と希望を描くヒューマンドラマです。
第3話では、「救ちゃん」のメンバー・小田切舞(大原梓)の壮絶な過去と、興梠(白洲迅)との出会いが描かれました。心に傷を抱えるウズメと舞が少しずつ心を通わせ、2人の関係にも変化が生まれています。放送後のSNSには、舞の過去を知った視聴者から「嫌な奴と思ってごめん!」という声が相次ぎました。さらに「その人が感じ、抱えるつらさは他人が計って良いものではないし比べるものでもなく、その人だけのもの」「ウズメだけでなく出てくる人皆の再生のドラマなんだな」と、作品のテーマにあらためて注目する声も寄せられています。

大原梓が見たイモトアヤコは「やっぱり超アクティブ」
第3話がメイン回だった舞役の大原梓さんに、話を聞きました。大原さんは、イモトさんにはもともとバラエティーの印象が強く、特に「制服で全力で走っているイメージが強すぎて」と笑います。それでも、ウズメとして現場に入った姿を見て「ウズメがいるな」と感じたそうです。演技はすごく自然で違和感がなく、印象がガラッと変わったといいます。カメラが回っていないときもどこかウズメっぽく、意外と静かで、周りをよく見ている方だと感じたそうです。
現場ではよく世間話もしているとのこと。愛知県でのロケは雨が続き、撮影が休みになる日も多くありました。大原さんがホテルから出ずに過ごす一方、イモトさんは竹島まで足を運び、「すごく良かった」と話していたそうです。海外ロケから帰ってきたばかりで、ハードなスケジュールのはず。それでも休みの日に、しかも雨の中で外出する姿に驚いたそうで、「やっぱり超アクティブですよね」と振り返りました。
大原さんが「撮影中も結構グッときました」と振り返るのは、第3話で桃葉のお母さんが迎えに来て、桃葉が施設に行くことになった場面です。ここでウズメは「もっと早く言えばよかった、私つらい、誰か助けて」と口にします。大原さんはこのシーンを、TVerでぜひ見返してほしいと話しています。舞とウズメは経験したことこそ違うものの、どちらもトラウマを抱え、克服しようとしています。人に言えないつらい過去と向き合っていると知ったことで、舞はウズメに親近感を抱いたのではないか、と大原さんは語ります。最初はただのひきこもりだと思っていたうえ、思いを寄せるロギーがウズメを気にかけていることへの嫉妬もあったのでは、とのこと。それでも自分と同じところがあると感じてから、だんだんフランクに接するようになったのではないか、と話しました。
舞については「いろんな顔がある」といいます。原作を読み始めたときは、明るくて優しい子という印象でした。しかし読み進めるうちに、ネグレクトや、中学生の時の意に添わぬ妊娠などの壮絶な過去が明らかになっていきます。大原さんは、つらい経験と向き合ってきたからこそ人に優しくでき、周りの空気や人の感情に敏感なところが舞の魅力だと語ります。演じるうえでは、相手や状況による距離感の違いを意識したそうです。「救ちゃん」では心を許しながらも完全にはオフにならない、仕事とプライベートの中間のような距離感を意識したとのこと。ホステスとして働くときは完全な仕事モードで、自宅では飾らない舞を演じられたらと思っていたそうです。第3話に登場する常連さんとは距離感が近めで、サービス精神旺盛に演じたと笑います。
舞にとってロギー(興梠)は、そんな環境から救い出してくれた存在で、「命の恩人と言っても過言ではない」ほど大きいといいます。もし出会えず誰にも頼れなかったら、自分を責め続けていたかもしれない、それほど特別な存在なのではないか、と大原さんは話します。今後は、ロギーのために動こうとする舞の姿も描かれるそうです。
大原さん自身の心の支えは、中学時代からずっと一緒にいる親友です。嫌なことがあったときや一人で考え込んでしまったときは、すぐに連絡して話を聞いてもらうそうです。公園などにレジャーシートを敷き、近くで買ったパンやコーヒーを手にピクニックのように過ごすことも。昼から夜まで5〜6時間しゃべり続けることもあり、気持ちがスッキリしてデトックスできるといいます。また、作品タイトルの「再生」について、大原さんは「再生の仕方って、本当に人それぞれ」と語ります。休むことも前に進むことも再生になるので、「絶対に前に進まなきゃいけないんだよ」と押しつけたいわけではない。だから気楽に見てもらえたらうれしい、とメッセージを寄せました。

第4話「ウグイス嬢と情熱のエール」の見どころ
第4話でウズメは、ひきこもりを抜け出してから初めての電車通勤に挑みます。そんな彼女に舞い込んだ次の依頼は、選挙の“ウグイス嬢”という大役でした。興梠に連れられて訪れたのは、隣町の平坂市議会議員選挙に無所属で立候補する赤壁ゆうき(三浦健人)の事務所です。赤壁は起業家で、かつて市役所で興梠の後輩として働いていた人物。握手を交わしたウズメは、思わず「手、冷たいですね」とつぶやきます。
「本気で世の中を変えたいなんてダサいことは考えていない」と語る赤壁の冷めた態度に、ウズメは応援する気をなくしかけます。そんな中、他の候補者がトラブルに巻き込まれているところに遭遇し……。実は赤壁には、誰にも明かしていない中学時代の苦い思い出がありました。彼の本当の思いを知ろうと、ウズメは真剣にウグイス嬢の仕事に取り組み始めます。2人の共通点は「手の冷たさ」。12年間のひきこもり生活の経験から、赤壁が自分と似た者同士だと気づいたウズメは、「私も仮面をつけてました…その方が楽だから……」と思いを打ち明けます。一方の興梠は、かつての恋人・茉莉花(黒川智花)と久しぶりに再会します。キーワードは「5年前の事件」。ポジティブでドライな興梠が抱えるものとは何なのか、その過去も垣間見えることになります。

救ちゃんだより:市毛良枝・大原梓の“依頼”と現場のマイルール
咲子役の市毛良枝さんと舞役の大原梓さんには、「救ちゃんに頼みたいこと」と「撮影現場でのこだわり」も聞きました。
- 市毛良枝さんの依頼は「アルバムの整理」。自宅には立派な背表紙のアルバムが売るほどあり、壁一面がアルバムコーナーになっているそうです。仕事で写真が必要になって剥がそうとしたら、写真ごとボロボロになってしまったこともあったとか。親の愛情が伝わってくるので捨てるのも剥がすのもつらく、下ろすだけで1日かかりそうな量のため、今は諦めてそのままにしているそうです。
- 大原梓さんは、さんざん悩んだ末に「1週間分の料理の作り置き」をリクエスト。「それが一番助かります」と笑いました。
- 市毛さんが現場に持参するのはマイボトル。足りなくなったら、用意されたお水を注ぎ足しているそうです。仕事のための特別な持ち物は台本くらいで、撮影現場を自分色にするこだわりはなく、必需品がなくても何とかしてしまうといいます。
- 大原さんのマイルールは「コーヒーを飲むこと」。必需品はコンタクトで、長時間つけていると乾いてくるため付け替えることも。早朝はメガネで現場入りしてからコンタクトに替えることもあり、それがちょっとしたスイッチになっているかもしれないと話しています。
番組概要は以下のとおりです。
- タイトル:土ドラ『再生のウズメ』
- 放送時間:2026年10月3日(土)~12月5日(土)予定<全10話> 毎週土曜日23時40分~ 東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
- 出演:イモトアヤコ、白洲迅、大原梓、柴野晃太朗/前田美波里/黒川智花、和田聰宏/相島一之、菅原大吉、市毛良枝
- 企画:稲吉豊(東海テレビ)、伊藤真保(東海テレビ)
- 原作:天堂きりん『再生のウズメ』(祥伝社 FEEL COMICS)
- 脚本:松本圭右
- 音楽:鈴木ヤスヨシ
- 主題歌:MAZZEL「Touch」(ユニバーサル ミュージック)
- オープニングテーマ:レトロリロン「Dear」(ユニバーサル ミュージック)
- 演出:加治屋彰人
- プロデューサー:松本圭右(東海テレビ)、河角直樹(東海テレビ)、古林都子(The icon)、渋谷未来(The icon)
- 制作:東海テレビ/The icon
出典:東海テレビ放送