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舞台「転スラ」第3弾が東京・シアター1010で開幕!尾木波菜(≠ME)演じるリムルが魔王覚醒へ ゲネプロレポート

舞台『転生したらスライムだった件』3-魔王覚醒編&八星輝翔編-が、10月22日(木)に東京・シアター1010で幕を開けました。株式会社HIKEが企画・制作を手がける「転ステ」シリーズの最新作です。初日に先がけて行われたゲネプロ公演の様子をお届けします。

シリーズとしては、2023年の第1弾、2024年の第2弾「魔王来襲編&人魔交流編」に続く第3弾です。原作は、WEB発の人気小説をベースに原作者の完全監修のもとでコミカライズされた『転生したらスライムだった件』(伏瀬・川上泰樹・みっつばー、講談社「月刊少年シリウス」連載)。脚本・演出・作詞は、初演から担当している伊勢直弘が今作も続投しています。異世界でスライムに転生した主人公リムル=テンペストが、魔王として覚醒するまでの物語が描かれます。

舞台「転スラ」第3弾が東京・シアター1010で開幕!尾木波菜(≠ME)演じるリムルが魔王覚醒へ ゲネプロレポート

約2年ぶりに帰ってきたリムル、尾木波菜が見せた“新たな表情”

リムルを演じるのは、これ以上ないほどのハマり役である尾木波菜(≠ME)。約2年ぶりとなるリムルの帰還で、その第一声とともに「転ステ」の物語が再び動き出します。舞台は、リムルが盟主を務め、国として大きく成長したジュラ・テンペスト連邦国。ファルムス王国や魔王クレイマンの不穏な動きをにおわせて幕が開くものの、オープニングの後に広がるのは、いつもどおり賑やかで平和なテンペストの日常です。思わず笑ってしまうような穏やかな時間が描かれるからこそ、その後の争いの殺伐とした空気や、喪失と怒りの物語がいっそう鮮明になる構成となっていました。

最大の山場は、リムルが魔王覚醒に至るまでのドラマです。人と魔物が共存する理想の国づくりを進めてきたリムルは、敵意を持った人間たちによって大切な仲間を傷つけられます。長年リムルを演じてきた尾木は、ひょうひょうとして見える表情の奥にある怒りや憤り、これまでにない敵意を、芝居の奥からにじませました。覚醒後のリムルからは、持ち前の軽やかさを残しつつ、自ら決断を下した者の強さと、さらなる力を得たことによる無意識の余裕のようなものが感じられます。

舞台「転スラ」第3弾が東京・シアター1010で開幕!尾木波菜(≠ME)演じるリムルが魔王覚醒へ ゲネプロレポート

ヒナタ、クレイマン、そしてテンペストの面々 キャラクターの個性が光るアクション

今作では、ヒナタ・サカグチやクレイマンといった難敵を前に、リムル自身が前線に立つ場面が多いのも特徴です。グループ外での舞台出演が初となる髙橋舞(≒JOY)が演じるヒナタとのアクションシーンは、映像との融合によって見応えのある仕上がりに。ヒナタは、まだ底の見えない只者ではない強さと、内に秘めているであろう芯のまっすぐさを、多くを語らないまま匂わせます。剣を一振りするその所作からはヒナタが抱える感情が想像させられ、髙橋は剣筋ににじむ心の揺れでヒナタという人物の輪郭を描いていました。

物語の裏で暗躍する魔王クレイマンを演じるのは中山優貴。ミュウラン(本西彩希帆)を手駒に盤面をかき乱すクレイマンを、強欲に酔うような瞳で表現し、ミュウランとの思惑がぶつかり合うひりついたやり取りも見どころとなっています。物語が進み、掌握する側から掌握される側へと立場が転じた際には、まとう空気を鮮やかに切り替え、余裕が剥がれ落ちていく姿でクレイマンの本性をのぞかせました。

テンペストの面々は、前作から続投するゴブタ(杉咲真広)、シュナ(石田千穂)、ハクロウ(萩野崇)を中心に、新キャストを迎えても変わらないホームのような安心感があります。ファルムス王国との戦いでは、主要幹部がそれぞれの戦場へ散り、ベニマル(世良大雅)、シオン(石川花音)、ソウエイ(速川大弥)、ランガ(相澤莉多)らが、一人ひとりに用意された見せ場で力を振るいます。ミュウランとの関係に揺れるヨウム(林光哲)の人間味も、物語に別の角度からドラマを加えていました。

新登場のディアブロ&ヴェルドラにも注目

今作から加わるのが、ディアブロとヴェルドラ=テンペストです。2人はそれぞれ異なる方向性で、リムルに絶対的な感情を向けます。酒寄楓太が演じるディアブロは、リムルへの献身が狂気と紙一重。リムル自身が思わず引いてしまうほどの崇拝ぶりは、優雅で美しい一方で、どこかぞっとさせる存在感を放ちます。対して益永拓弥が演じるヴェルドラは、底抜けに明るいパワー系。おばかで憎めない愛されキャラが、覚醒という重いテーマの傍らで作品に軽やかさをもたらしていました。

舞台「転スラ」第3弾が東京・シアター1010で開幕!尾木波菜(≠ME)演じるリムルが魔王覚醒へ ゲネプロレポート

恒例のエンディングでは『すすすす進め!』を客席と一体に

複数の勢力の思惑が絡み合い、登場人物も多い今作ですが、キャストの芝居が各勢力の思惑を明快に伝えていることに加え、映像による視覚的な補助や、おなじみの「告」とともに語られる大賢者/智慧之王(声の出演:豊口めぐみ)の状況説明によって、観客は置いていかれることなく物語に入り込めます。重く苦い展開がありながらも、セリフのない場面でテンペストの面々が交わすコミカルなやり取りなど、随所に日常の手触りが差し込まれ、作品の持ち味である軽やかさは健在です。シリーズ恒例のカーテンコール後のエンディングでは、敵も味方も、人も魔物も関係なく、キャラクターたちが客席と一体になってオリジナルテーマソング『すすすす進め!』を笑顔で歌い踊ります。

現在、当日引換券の申し込みを受け付けているほか、劇場窓口では当日券も販売しています。なお、販売状況によっては席を用意できない公演回もあるとのことです。詳細は舞台公式サイトで確認できます。

チケット・公演情報

  • タイトル:舞台『転生したらスライムだった件』3-魔王覚醒編&八星輝翔編-
  • 公演日:2026年10月22日~10月25日 全8公演
  • 劇場:シアター1010(東京都足立区千住3丁目92 ミルディスⅠ番館 11階)
  • VIP席(前方ブロック確約・「ビジュアル撮影オフショットフォトブック」付き):15,800円(税込)
  • S席(1階席後方・「ビジュアル撮影オフショットフォトブック」付き):12,800円(税込)
  • A席(2階席):8,800円(税込)
  • 「ビジュアル撮影オフショットフォトブック」は公演当日に劇場で渡される予定
  • 本公演は、劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業の採択公演
  • 脚本・演出・作詞:伊勢直弘/舞台音楽:こおろぎ
  • 企画・制作:株式会社HIKE

出演キャスト

  • リムル=テンペスト:尾木波菜(≠ME)
  • ベニマル:世良大雅
  • シオン:石川花音
  • シュナ:石田千穂
  • ソウエイ:速川大弥
  • ランガ:相澤莉多
  • ゴブタ:杉咲真広
  • ガゼル・ドワルゴ:森山栄治
  • フォビオ:岸本勇太
  • ミュウラン:本西彩希帆
  • ヨウム:林 光哲
  • クレイマン:中山優貴
  • ミリム・ナーヴァ:宇咲
  • ディアブロ:酒寄楓太
  • ヴェルドラ:益永拓弥
  • ヒナタ・サカグチ:髙橋 舞(≒JOY)
  • ハクロウ:萩野 崇
  • 大賢者/智慧之王:豊口めぐみ(声の出演)

出典:株式会社HIKE