「あしたの名医」シリーズや『偽医者がいる村』で知られる作家・藤ノ木優さんの書き下ろし最新作『星昇りの島』(角川文庫)が、2026年10月23日(金)に株式会社KADOKAWAから発売されました。電子書籍も同じ日に配信されています。

愛媛県の離島を舞台に、18歳の少女の終末期を描く
物語の舞台は、愛媛県にあるとある離島です。ここでは、終末期の患者が社会とのつながりを持ち続けたまま、その人らしい最期を迎えることを目指す医療プロジェクト「星昇りの島」が進められています。このプロジェクトへの参加を決めたのが、脳腫瘍を患う18歳の少女・相原希望(あいはら・のぞみ)です。作品では、島での彼女の暮らしと、自分の人生をめぐる葛藤、そして成長が描かれます。
本作は、著者が初めて終末期医療をテーマに取り組んだ作品です。現役医師である著者ならではのリアリティと感動が込められた1冊として送り出されています。
あらすじ
希望は、若くして星細胞腫という脳腫瘍を患った18歳の少女です。ある日、彼女は「星昇りの島」プロジェクトの存在を知ります。これは、余命1年以内の終末期患者を離島に受け入れ、島全体で彼らの最期を支える自治体主導の医療プロジェクトでした。
学校生活も思うように送れず、長く闘病生活を続けてきた希望は、最期に社会と関わりたいと願います。そして母親の反対を押し切り、島へ移り住むことを決めます。医療チームの一員として働くうちに、希望は自分が本当に願っていることに気づいていきます。ひとりの少女の、切なくもあたたかな終末期を描いた医療小説です。

著者・藤ノ木優さんのメッセージ
藤ノ木さんは本作について、おそらく日本中のどの自治体も企画したことすらない前代未聞の政策を作中で実現させ、日本が抱える終末期問題に正面から向き合った挑戦的な作品だと語っています。余命一年以内と告げられた人が人生最期の時間を過ごすための場所が「星昇りの島」であり、幼くしてがんを患った十八歳の少女・相原希望は、悩んだ末にこの島への移住を決意します。
そのうえで藤ノ木さんは、島で過ごす希望の姿を通じて、生きるとは何か、そして死ぬとはいったい何かという、普段は避けてしまいがちなテーマを読者にも一緒に考えてもらえたらうれしい、とメッセージを寄せています。
数々の医療小説を手がけてきた著者による待望の書き下ろし最新作である本作は、読書メーター「読みたい本ランキング」文庫部門で月間1位を獲得しています(集計期間:2026年8月4日(火)~9月3日(木))。
書籍情報と著者プロフィール
- 作品名:星昇りの島
- 著者名:藤ノ木優
- レーベル:角川文庫
- 発売日:2026年10月23日(金)※電子書籍同日配信
- 定価:1,034円(本体940円+税)
- 頁数:320頁
- ISBN:9784041172513
- 装画:里見佳音
- 装丁:アルビレオ
- 発行:株式会社KADOKAWA
藤ノ木優(ふじのき・ゆう)さんは、産婦人科医で医学博士です。第2回日本おいしい小説大賞に投稿した「まぎわのごはん」を加筆修正し、小説家としてデビューしました。ほかの著作には『アンドクター 聖海病院患者相談室』『あしたの名医 伊豆中周産期センター』『−196℃のゆりかご』『偽医者がいる村』『コウノトリとんだ』などがあります。また、遠藤周一郎名義の『はじめてでもよくわかる 知っておきたい妊娠と出産安心BOOK』など、医学実用書の執筆も手がけています。
出典:株式会社KADOKAWA