音楽

杉崎智介×ReeSya、「死」に向き合う3曲がそれぞれ100万回再生を突破 楽曲誕生の壮絶な制作秘話が明らかに

「歌うフルート」の異名ReeSyaのバラードは雪中で未来を歌う
「歌うフルート」の異名ReeSyaのバラードは雪中で未来を歌う

国際映画祭で受賞を重ねるコンビが手掛けた「死」と向き合う3曲

映画『千年湯屋(海外版:RAIJIN)』と『精霊(海外版:Spirits)』で、世界各国の国際映画祭での受賞を重ねている映画監督・杉崎智介さんと主演女優・ReeSya(リーシャ)さん。現在「怒涛の快進撃」を続けるこのコンビが手掛けた楽曲3曲が、YouTube等の動画コンテンツでそれぞれ100万回(ミリオン)再生を突破しています。3曲はいずれも「人間の死」に向き合った異色の作品です。

楽曲のタイトルは『あなたのお墓に棲みましょう』『ただ青い空が広がるだけ』『葬送曲』です。J-POPの枠組みではタブーとされがちなテーマを扱いながら、国内外のリスナーから支持を集めています。世界で活躍する二人ですが、その背景には、リスナーやファンも知らなかった「地を這うような苦労と人間ドラマ」がありました。今回、多くの反響に応える形で、絶望の中で交わされた「遺言」と「祈り」から楽曲が生まれるまでの制作秘話が初めて公開されました。

ReeSya『あなたのお墓に棲みましょう』MVより
ReeSya『あなたのお墓に棲みましょう』MVより

生存率2%からの生還、そしてすべてを失った日々

2015年11月、実業家・クリエイターとして活動していた杉崎さんは「急性大動脈解離」を発症し、危篤状態に陥りました。24時間以内の生存率がわずか2%という状態から奇跡的に生還したものの、闘病と並行して社会の厳しい現実に直面することになります。

財産目当ての人々に裏切られてすべてを失い、杉崎さんの周囲からは人々が次々と去っていきました。さらに「甲状腺ガン」も発覚します。無理の効かない身体となった杉崎さんに、音楽やMV制作を受注してくれる企業は皆無となりました。

「あのまま死んでいればよかった」と何度も死を口にする杉崎さんのそばに、ただ一人残り続けたのがReeSyaさんでした。ReeSyaさんは「生還した意味は必ずあるはず」と励まし、自ら外で働きながら、杉崎さんの生活と創作活動を献身的に支え続けました。

「最期の雪」を「未来の雪」へ 大雪の越後湯沢での撮影

ある日、死を覚悟した杉崎さんが「雪を見たい」とこぼしました。それが最期の思いだと気づいたReeSyaさんは、「最期に見る雪ではなく、未来を見る雪にしてあげたい」と決意します。そして、自身のキャリアで最初で最後となる、自らへの「楽曲制作の発注」を行いました。

こうして生まれたのが、バッハの「G線上のアリア」のアレンジに思いを乗せた楽曲『Warm Snow 〜未来に降る雪』です。制作費もない中、二人は大雪の越後湯沢へ向かい、携帯電話のカメラだけで撮影を行いました。雪の中で倒れ込んだ杉崎さんに、ReeSyaさんは「もう少しだけ、歩けませんか? 私が後ろから支えるから。今までと変わらずこれからも一緒に苦労を背負うから」と語りかけたといいます。このときの彼女の生々しい肉声は、そのまま同曲の間奏に収められています。

ReeSya『ただ青い空が広がるだけ』MVより
ReeSya『ただ青い空が広がるだけ』MVより

二人の間で交わされた“魂のパス”、ミリオン再生の3曲

こうした体験を経て、杉崎さんとReeSyaさんの間で“魂のパス”ともいえる3つの楽曲が誕生しました。飾らない思いを込めたこれらの楽曲は、現在それぞれYouTubeでミリオン再生を記録し続けています。

  • 『あなたのお墓に棲みましょう』(ReeSyaの決意):杉崎さんが亡くなってお墓に入ったとしても、その環境を毎日彼が好むように整えたい。そのために「自分はそこ(お墓)に棲む」という、ReeSyaさんのまっすぐな意志を歌った楽曲です。
  • 『ただ青い空が広がるだけ』(杉崎からの遺言):ReeSyaさんの想いに対し、杉崎さんが遺言として制作したアンサーソング。「自分が死んでも天国にも地獄にもいかない。他の誰にも生まれ変わらない。君が見上げる青い空で君だけを待ってるから」と、死の淵を覗いた者ならではの死生観で応えています。
  • 『葬送曲』(ReeSya初の作詞曲):二つのやり取りを経て、ReeSyaさんが自身初の作詞を手掛け、杉崎さんに贈った楽曲。「この世で一番大切な御霊をお帰しします。私が帰る日までどうか大切にしてください」という、深い敬愛と祈りが込められています。

「歌うフルート」とも称されるReeSyaさんの透明な高音と、杉崎さんの赤裸々なメッセージ。奇をてらうことなく生み出されたこれらの楽曲は、「生きること」「死ぬこと」に真摯に向き合う現代の人々の心に深く響き、国内外の新たなリスナー層も巻き込みながら、今も再生回数を伸ばし続けています。発表元は、日本でこそもっとReeSya(りーしゃ)さんを知ってほしいとし、楽曲に込められたメッセージがさらに多くの人に届くことを願っているとしています。

杉崎智介さん・ReeSyaさんのプロフィール

  • 杉崎智介(音楽プロデューサー・映画監督):脚本家、映画監督、作詞家、作曲家、ラジオパーソナリティー、実業家、生物物理学者。幼少期から遺跡や埋蔵金発掘、建築に興味を持ち、成人後はトレジャーハンターとしても活動しました。手掛けたラジオドラマ脚本は6,000本。東京理科大を3度卒業(工学部建築学科、理学部数学科、同物理学科)という異色の経歴を持ちます。近年はMVのミリオンヒットメーカーとしても注目され、監督を務めた長編映画『千年湯屋』『精霊』は世界最高峰の国際映画祭で数多くの賞・ノミネートを受けています。
  • ReeSya/リーシャ(女優・アーティスト):「七色の声」「ラジオドラマの女王」の異名を持ちます。テレビの映画紹介番組のMCや、FMヨコハマの人気長寿番組「ヨコハマ・シャーリー」などでラジオパーソナリティーを担当。映画『精霊』『千年湯屋』で国際映画祭での受賞を果たし、国内外で高い評価を得ています。中高社会科の教員免許を持ち、アパレル店長や予備校講師の経験もある異色の経歴の持ち主です。アーティストとしても透明感のあるバラードで世界中にファンを持ち、YouTube等でミリオン再生を多数記録しています。本名は長本梨沙。

出典:三四千代田コンサルタンツ株式会社